「入れ歯を選んで良かったです」(40代 女性)
No.63「ブリッジ、インプラント、入れ歯の中で選んで正解でした」(40代 女性)
ブリッジ、インプラント、入れ歯の3つの治療方法
当院における入れ歯相談患者の半数以上は、1)これまで使用していた入れ歯の調子が悪くなった、あるいは2)インプラントでは経済的にも、身体への負担も大きく、これに代わるような入れ歯はないだろうかといった相談内容をお持ちの方々です。
これらの方々は、比較的多数歯の欠損を持つ方でしょう。
今回ご紹介する患者さんのケースは、その中でも、1本だけ歯を失ってしまった患者さんの事例です。
そこで、3つの治療方法の中から、納得の行く治療をご自身で選びたいというケースでした。
それでは、3つの治療法についてご説明いたします。
3つの治療方法の一つ目は、両脇の健全な歯を削り、橋渡しをするブリッジ治療です。
ブリッジは一番ポピュラーな治療方法でもあり、多くの方が選択している治療方法ですが、デメリットは何といっても、隣接する歯も削ってしまうことことです。
歯を削り、被せ物をするということは、如何に精密な治療を施しても、天然の歯に比べると二次う蝕(虫歯)などのリスクを背負うことになります。最初は、小さく削って詰め物をしたところが、いつの間にか、数年後に大きく削って被せる治療になる。そしてまた数年後に今度は神経を取る治療になる。ついには歯を抜かなければいけない状況へと悪化してしまうことが多くあります。
二つ目の治療法としては、人工歯根を埋め込むインプラント治療です。
咬合力を回復するためには、大変優れた治療であり第一選択として提案する歯科医院が増えていると思います。しかしながら、誰でも取り組める治療法ではありません。お口や骨の状態により適用できないケースもあったり、外科手術の負担が身体的も経済的にもあることを考慮しなければなりません。
最後に三つ目の治療法が、今回、患者さんが選択された部分義歯治療になります。
『入れ歯』と聞くと、心理的なハードルが上がってしまうとものですが、最近の入れ歯は技術進歩も著しく、以前にイメージの「噛みにくい」「かっこ悪い」といったことをクリアできるものも多々あります。
当院が扱うミラクルデンチャーが代表例です。
優れた設計の部分入れ歯
今回は、機能と見た目が期待通りなら一番身体に優しく、将来の変化にも対応でき、且つ経済的もメリットがある審美義歯ミラクルデンチャーを採用することになりました。
手前の5番目の歯の状態があまり良くなかったことで、できるだけここに負担を掛けないように、前を小さく、後ろで入れ歯を支える特殊な形状となりました。
支える歯は金属の輪を使用したノンクラスプデンチャーとしました。
このように、見た目や噛み合わせはもちろんのこと、お口全体のバランス、他の歯の状態などを加味して、形態をよく見てから設計することがポイントとなります。
入れ歯は取り外しができることで、いつも清潔に保つことができるという利点もあります。
もう自分の歯を失わないように、虫歯や歯周病のケアをしっかり行うことで、長く良い状態を維持することが期待できるでしょう。
※ミラクルデンチャーは薬機法上の承認を得ておりません。国内のミラクルラボ株式会社で製造したものを使用しており、治療部位によっては脱着が難しいなどのデメリットがあります。国内に同じような性能の代替品はなく、諸外国での安全性については情報が少ないため、明示することができません。(約13.2~99万円/税込※症例によって変動)
治療の概要
作製したミラクルデンチャー
年齢・性別 | 40代 女性 |
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治療費用 | 約200,000円(税込) |
治療期間 | 約7ヵ月(約20回) |
想定されるリスク | ごく稀に金属アレルギーを発症する可能性があります |