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歯を失い、義歯を使用していない場合の認知症リスクが最大1.9倍に!

投稿日:2016年1月28日

カテゴリ:歯のコラム

歯を失い、義歯を使用していない場合の認知症リスクが最大1.9倍に!

下記のデータは、愛知県知多半島の65歳以上の住民を3~4年間追跡した研究によるデータです。この図は、歯の状態および入れ歯の使用状態と認知症になっている人の割合を示すグラフです。

義歯と認知症の関係

これらから

歯が多く残っている人(義歯等を入れている人)は、歯が少ない人(義歯を入れていない人)と比べると、認知症発症や転倒をおこす危険性が低い

ということが読み取れる事が分かるでしょう。

これによると、歯を失って、かつ入れ歯も使わなかった場合、歯が20歯以上残っている人や入れ歯によりかみ合わせが回復している人と比べると、認知症の発症リスクが大きくなるということが読み取れます。特に、最大1.9倍となっているところに、注視すべきでしょう。

さらに、この図をみてください。

義歯と認知症・転倒の関係

このグラフからは、歯が19歯以下しか無くて、かつ入れ歯を使用していない人は、20歯以上持っている人と比べると、転倒するリスクが倍以上、2.5倍にも登ることが分かります。

また、その他にも、保有する歯が19歯以下の人は、20歯以上の人と比較して1.2倍要介護認定を受けやすいという結果も出ています。

他にも、兵庫県香美町では、8020運動(80歳で20本の歯をのこす運動)を達成している80歳の方20年間で約3倍になっていたという事例があります。

このエリアでは、車を運転していたり、携帯電話を保有している割合がぐんと高いのだそうです。

ようするに、元気な高齢者を生み出すには、出来る限りご自身の歯でものを噛める事が重要だということを物語っています。

もちろん、残存歯の多い高齢者は問題無いでしょう。しかし、万が一歯を失ってしまった場合でも、自分にあった入れ歯等をきちんと入れることで、噛むという口腔機能を回復できている高齢者は認知症になりにくく、転倒も少ないということができます。

もし、この内容に不安を感じられた方は、ぜひ、当院の無料相談をお受けいただき、不安を解消していただければ幸いです。

参考文献「テーマパーク8020

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